今まで10年くらい千葉県のトレセンに関わっているつもりでいたが、指折り数えると19年経っていた。11月のトレセンデーを最後にスタッフから外れることにした。 これまでも、千葉県の惨憺たる現状をお伝えしてきた。国体が16歳になり、いきなり2種の先生方が3種に土足で踏み込んできたことは、以前の通信でもお伝えした。 13歳のことなど何も分かっていないのに、1年やっただけで分かったような口ぶりをする奴が、いつの間にか私たちの上にいて物事を先導するようになった。口調は いつもこうだ。「同じ気持ちだよ」「一緒にやろうよ」「大丈夫だって」。このようなことが口癖。 そのような奴に任せているダイレクターはなおさらたちが悪い。私が心底千葉県を心配して苦言を言ってきたことに対して、現実の問題点を直視することなく、表面的 な取り繕いで対応してきた。全てを書けば、個人の人間性と力量に行きつく為オブラートに包まなければならない。 あまりの横暴に昨年度末で辞める予定だった。慌てた相手方が、2度ほど膝詰で話し合いの場を求めてきたので「私の本音」を伝えた。「分かった」という事で、私はト レセンスタッフを続けてみることにした。年度の途中で、トレセンスタッフで力を借りているカナリーニョの橋本君の気持ちに限界が来た。私は調整して3人で飲む場を設 定し高根公団で話し合いをした。「みんな分かってるって」「大丈夫だよ」「そんなことないって」。口癖に変わりはなかった。若手が、限界にきている現状がどれだけ大問 題なのか、分からなかったのだろう。小さな組織の「長」である私だったら、彼が感じる問題点の全てを表出させ、すぐに解決できることと時間をかけて解決できることに 分け、それぞれの手段を提示し、橋本君が十分納得いく形をとる努力をする。それは、瞬時にである。場当たり的に口だけでその場を取り繕うことばかりしていては、人 の心などつかめるはずがない。 10月のトレセンマッチデーの順大グランドに足を運び、私が今まで諸先輩方から引き継いできた「ステイタス」というか「魂」というか、上手く表現できないものを微塵も 感じることができず、悲しいというか、悔しいというか、許せないというか、U-13の選手達に申し訳ないというか…。 当日、県協会を含む多くの関係者に現状を訴える内容のメールを送った。「何が問題なのか話し合いながら解決していこう」という、訳の分からないメールが返ってき た。その瞬間、私の心が折れた。何年も前から真剣に言い続けてきているのに、「何が問題なのか話し合いながら解決していこう」だと。わざわざ選手を集めて千葉アカ デミーという名前で活動した今日は終わってしまったのに。これから話し合って解決していきましょうだと。馬鹿らしくてやってられるか。 ほんと、自分も含め教員の一部は社会に通用しない馬鹿ばかりだ。仲良しこよしで物事を推し進めている千葉県のトップ、本当にいい加減にしろ。口先だけで「分かっ た」とか「仲間だ」とか言ってんじゃねえよ。 メールを見たダイレクターから電話がかかってきた。「どうした?」「上手くやっていると思ったよ」だと。折れた心が更に粉砕された。口だけ番長にはついて行かない。 勝手に土足で入ってきて、3種年代の成長すら勉強していない2種の先生方が「長」になり負けないサッカーを教えている。馬鹿か。何のために関東交流会がてきたの かを知らないスタッフが名簿に沢山載っている。全て現場のスタッフ任せで県としての方針など、数年経っても何一つできていない。 惨憺たる現状になることを警告してきたが、全く心に留めていなかったのだろう。辞めると言い出したら、慰留が始まる。理由は簡単だ。見た目に千葉県が一つにな っていないと世間体が悪いから。その程度の場当たり的な大人が推し進めている千葉県のトレセン活動。今まで、本気で心配している人間に出会ってこなかったのだろ う。その場しのぎに嫌気がさして離れて行ったスタッフもいる。自分たちの言う事を良く聞くスタッフで好き勝手にやれば良い。 まだ力量の無いスタッフ少数が集まって、「一所」懸命の精神でやっていた方が良かったな。 さて、春から千葉県の為に、選手の為に新しい活動をつくっていくことにしよう。数名の賛同者が出てきた。こちらの馬鹿は、あちらの一部の馬鹿を相手にすることな く、粛々と千葉県の為に活動して行こうと思う。社会人として、がっかりするから今から取り繕うのはやめて、組織とか枠組みではなく、もっと本質と内容に拘らないと若手 の成長はないとずっと言ってきている。これが最後の警告だ。もう40代50代なのだから、誰も言わないんだよ本音は。人の心を掴めない人間が、枠組みやシステムを つくっても機能するとは思えない。人の話を受け止められない奴が、人の心を動かすことができるとは思えない。 最高に笑えたのが検証委員会の設立。新しい取り組みをやめた方が良いと何度も苦言を言ってきた。そしてできたのが検証委員会。これには本当に笑うというより 呆れた。周囲にやると言ってしまい、流れを止めることができなかった。とりあえずやる。問題点は検証委員会で、検証するんだと。お前ら、官僚とか政治家か?馬鹿す ぎて話にならない。7か月後に辞めると言ったら、来年は私を中心に考えているだと。千葉県のU-13をノース・サウスの2つに分けて活動すること等やめてくれと心か らお願いしてきた。やることは決まっていたから、結局聞き入れてもらえなかった。辞めると言ったら来年は1つでも良いと言われた。U-14を2つで活動するからとも。 問題の本質を全く分かっていない。馬鹿らしくて話す気にもなれない。U-13は1つにして、U-14は2つにすることを考えているんだと。何にも分かっていない。ほんと 呆れて言葉にならない。何が問題なのかも把握していない人間が、システムばかり肥大化してつくりやがって、絶対に許さない。 最後に一つだけお願いをしておこう。県外のスタッフや雑誌等に、千葉県が先進的な取り組みをしているような内容の話をするのは、もういい加減やめてくれ。 さも素晴らしい取り組みをしているようなことを外向けに発信するな。現場は数年前に比べて最悪の状態だ。千葉県のことをいろいろ良く言ってんじぁねぇえよ。 現場を苦しめ、駄目にしているのはあなた達だ…。教員というぬるま湯で、意見の違う人間を排除してきて、感性が鈍っていることは理解しよう。 だけど大人なんだから、それくらい気づいてくれよ。 (渡辺)