冷たい雨の中に行われた決勝トーナメント1回戦の東京学館高校戦。負ければ引退をかけて臨んだ。東京学館高校は県1部リーグに所属するチームである。 フォーメーションはいつものように4−1−4−1システムで臨み、中盤で高橋、我妻、浅水の関わりからサイドの柿崎、渡来、そしてトップの山本につないで攻撃を仕掛ける。押し込まれる時間が長くなるが我慢強く守ろうと確認をし試合に入った。 序盤は高橋の個人技での突破が何度かみられ、シュートまで持ち込むが枠をとらえきれない。対して東京学館はサイドからのクロスに飛び込まれ、10分、17分、21分、22分と4失点をしてしまう。飲水タイムで「クロスを上げる所へのアプローチを強く、速く」を指示したが、それ以上のパワーで打開をされてしまった。その後もサイドで2枚はがされ、カバーにいった3枚目がエリア内でトリップをしてしまいPKを献上してしまう。しかしGK横尾がコースを読みセーブ、そのこぼれ球にも体を投げ出してファインセーブ。前半を0−4で折り返す。 後半はさらにクロスへの対応を指示し、メンバー変更なしで臨んだ。前半同様、高橋の突破や配球から何度かチャンスが生まれるがバイタルの攻略までいけない。後半16分には右サイドからのクロスを中央で合わされ5失点目。戸崎をサイドバックから中盤へ引き上げ、中盤の活性化を図り、さらにスピードがある塩澤を投入し反撃を図る。塩澤のボールキープから戸崎や高橋が絡み、リズムが生まれるが、降り続く雨により人工芝にも水が浮いてきて、リズムが遮断される場面が目立つ。そのような中、自軍で止まりかけたボールをGKへバックパスするが、そこに詰めてきた学館FWがクリアに対して足を伸ばしてきて、その足に当たりボールはゴールに吸い込まれてしまう。 結果的には0−6と完敗、大敗であった。しかし柏陵高校として8年ぶりに決勝トーナメントの舞台に進出し、受験と掛け持ちをしながらトレーニングに励み、最後までやり抜いてくれた3年生には感謝しかない。 3年生の次のステージでの活躍を期待したい。 |